ゆりっこ通信
ゆりっこ通信
2017年11月25日(土)
哲学カフェ
今日は筑波大学の五十嵐沙千子先生が来校してくださり、高校3年生全員、高校2年生、1年生は各1クラスずつ「哲学カフェ」を開いてくださいました。それぞれ50分という限られた時間でしたが、優しく語りかける五十嵐先生の問いに、生徒たちは友達と語り合い、頭の中でいろいろなことを考えた時間でした。
高校3年生は「5日間ごはんを食べていない時に、交差点で袋に入ったパンを拾ったら食べますか?」という問いからはじまり、「生命欲求」「安全欲求」「身近な人に承認される欲求」「社会で承認される欲求」「自己実現」というお話を、大学受験、勉強などから考えるようにお話してくださいました。身近な人に承認されて満たされていると、自分で冒険できるというお話は、これから卒業後の生活の中で支えになることだと思います。
高校2年生と1年生は、生徒が悩んでいること、考えていることを黒板に書いた中から、話し合うことを決め、「社会にでてまともにやっていけそうに思わない」(2年生)「きれいな字と汚い字、味のある字の境目は何?」(1年生)という問いから、どんどん話が進んでいき、「何のために学ぶのか」「どういうことを大切に生きるのか」「個とはどういうことか」と深い考えに至っていきました。
終了後、「すごく考えた時間だった!」とか放課後「あの後、休み時間もずっと話してたんです!」と嬉しそうに話してくれる生徒もおり、とても刺激をいただいたようです。
3コマの授業、それぞれ雰囲気の異なるクラスでしたが、それぞれに合う問いかけで、生徒たちが考え、話し合い、お互いの意見を聞くことでまた考えるという時間をつくってくださいました。