ゆりっこ通信
ゆりっこ通信
2025年02月25日(火)NEW
中学一年生 「こども建築塾」
中学一年生 「こども建築塾」
2月13日と17日に計4時間で、総合的な学習の時間に「こども建築塾」を実施しました。
類設計室から一級建築士の方を含むスタッフの方々が、講師としてお越し下さいました。広々とした大教室で9つのグループに分かれて、まず講師の先生方の自己紹介を伺ってから、アイスブレークとしてペーパータワー作りに挑戦ました。みんなが少しでも高いタワーになるように必死になって競い合いました。そして少しほぐれたところで「建築」の仕事について教えていただきました。一言で建築と言ってもその仕事の幅は広く52の職種に分かれ、理系の仕事ばかりではないことを知って「建築」が少しだけ身近になりました。
豊かな自然があふれている日本、しかし4つのプレートが重なっている地震大国である日本の特性から、地盤に見立てたプリンとカステラ、AとBの2つの違う構造の建物模型を揺らしてみることで、地盤と建物の特性の実験をしました。何よりも安心と安全が大切な建物。最後にその安心安全を自然界から学ぼうというお話で、木の幹と枝から発想を得てエッフェル塔や五重塔、重なり合った貝殻からはシドニーにあるオペラハウスの構造が考えられたなど、建築構造が自然界からの着想で出来上がっていることの面白さを実感しました。
週末をはさんで月曜日に行われた2回目の「こども建築塾」では、グループ対抗での安全性と快適性を両立した模型作りです。「安心安全」でみんなが集まる空間をイメージして、高さ40㎝の模型をヒノキの棒や割りばし、ひもや輪ゴム、粘土やスポンジなどで作りました。45分の制限時間を5分間延長していただいて、グループごとに見事な模型が出来上がりました。発表では模型を揺らして①おもりなし②1個100gのおもりを2個のせてどれだけ重さに耐えられるか、どれだけ高い建物を作れるかを競いました。揺れの実験で残念ながら崩れてしまった模型もありましたが、そこから学べることも多くありました。振り返りでこの模型作りで大切なのは、土台と中心をしっかりさせる、一階と二階を別々に考えるのではなく、つなげて考える、縦揺れ、横揺れに耐えられるアーチ形を取り入れることなどの意見がでました。
「こども建築塾」の初めには建築に興味がある人は一人だった中学1年生でしたが、講師の先生からは今回感じた楽しかったこと、気付き、感じたことがモノづくりの糧になること。
先入観なく取り組むことの大切さなどの言葉を頂きました。
講師の皆さま、ありがとうございました。