ゆりっこ通信
ゆりっこ通信
2021年12月04日(土)
(私からあなたへ)インクルーシブ教育
昨日午後から、兵庫県私立学校の人権教育研修会が行われました。阪神地区、神戸地区、姫路地区のそれぞれ1校ずつが発表で、阪神地区からは、百合学院の人権担当主任が「校外学習を通したインクルーシブ教育」と題して取組を発表。障害のある方からの一本の電話をきっかけに、多様な障害のある方がおられることを知り、どのように不便を感じておられるのか、ともに行動することで理解する。一緒に過ごすことでお互いの人柄を知り、ともに生きる社会をつくるためにはどうすればよいか を考えるきっかけとすることをめざして校外学習を企画。園田地区にある福祉施設の方々に協力をお願いして、当時高校1年生だった生徒たちと障害のある方々が一緒に万博公園に行ってスポーツをすることになった。事前に、駅でのエレベーターの利用、段差のない通路、車いすでも利用できるトイレの場所、雨の場合の食事の場所などの下見や、駅への連絡はしていたものの、驚くほどの時間のかかりよう。障害のある方々の移動の大変さを肌で感じることとなった。視覚障害、聴覚障害の方、車いすの方に対して、どのような立ち位置がいいのか、どうすればコミュニケーションが図れるのかなど、気づきや発見があったという。最後に引用されたハンディを負った子供たちについてのケネディ大統領の言葉も印象的でした。
「アメリカがこの子たちを救うのではない。この子たちによってアメリカが救われるのだ」
この校外学習の後、百合学院では手話講座も始まりました。